約 198,048 件
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/37.html
597 「キモ姉のいる朝の風景」 sage 2007/09/09(日) 02 09 13 ID vauBw0hN 毎朝鳴り響く暖かみのない電子音によって不快度指数MAXの状態で強制的に起こされる俺。 そして目覚めると俺の目の前には必ずと言っていいほど肌色の物体が存在している。 その謎の物体Xとは我が愚姉の顔である。非常に気持ちよさそうにムニャムニャとよだれを垂らしながら何かを呟いている。 その緩みきった間抜け顔を見ていると訳もなく腹が立ってくるのは何故だろう? さて、俺は現役高校生なのだが高校生にもなって何故姉と一緒に寝ているのかと人は不審がるかもしれない。 言っておくが決して昨日姉と散々禁断かつ背徳のギシアンをして朝チュンしたわけではない。 言っておくがそんなことが起こりうるのは漫画やドラマの世界だけだ。 もしそんなことになってしまったら俺は間違いなく50メートル走並みの助走をつけて、華厳の滝に3回転半ひねりをかけながら飛び込むね。 話がそれたがこの姉は俺が何度注意しても俺が寝ている隙にいつの間にか俺のベッドに潜り込んできているのだ。 一体いつになったら『勝手に俺の部屋に入らない、ベッドに潜り込まない』という弟の切実なる要求を呑んでくれるのであろうか。 俺のプライベートな時空間はこの姉がいる限り存在しないのかもしれない・・・そう思うと激しく憂鬱だ。 大体俺の部屋には鍵が付いているというのにそれすらも乗り越えてきてしまうのこの姉にはもはや畏敬の念を感じざるを得ない。 今では「本当に緊急かつ非常事態時以外に俺の許可無しに鍵を開けたら絶交」という姉曰く非常極まりない協定によって何とか精神の安定を保っているといった状態だ。 しかし俺がうかつに部屋でオナニーなんかしていると問答無用で即座に部屋の鍵をこじ開け、目を血走らせ息を荒げながら俺に向かって襲いかかってくるものだからたまったものではない。 そこは一番鍵を開けちゃいけないタイミングだと激しく突っ込みたいがそんなことを悠長に喋っている間に俺は無惨にも実の姉によって陵辱され尽くしてしまうだろう。 毎回毎回姉に抵抗して行為の続行を断念するおかげで息子はギンギンなのにちっぽけなプライドのために自制しなくはいけない弟の気持ちももう少し汲み取って欲しい。 まったくプライバシーもくそもあったもんじゃない。 俺と両親が姉のあまりのブラコンっぷりを心配してわざわざ部屋を分けたというのにこれでは全く意味がない。もっと親孝行してくれ。 もっとも姉は最後の最後まで部屋を分けるのを全力を持って妨害してくれたがな。そこまでして俺を苦しませたいか。 くそっ、こうなってはもう鍵を買い換えるのはよした方がいいかもしれない。 財布の中が極寒地獄になるのは避けたいし、何よりこれで10回目のピッキング被害だ。 もしかしたらこの姉の前には鍵など存在しないのかも知れない。 前世はきっとアルセーヌ・ルパンだったのだろう。あれ?ルパンってフィクションの人物だったか? とにかく将来ピッキングか何かして警察に捕まっても家族には迷惑をかけないでもらいたいものだ。 598 「キモ姉のいる朝の風景」 sage 2007/09/09(日) 02 10 15 ID vauBw0hN 小鳥たちも楽しげにハミングを口ずさむ爽やかな朝なのにこの愚姉のせいで果てしなく気分が落ち込むがとりあえず姉を起こす。 「おはよぉ~弟君。大好きだよ~♪」 などと寝言をほざきながら抱きついてくるのを無視しつつ、着替えるためにさっさと部屋から追い出す。 この時姉はとても激しく抵抗するが俺も負けるわけにはいかない。 以前姉が寝ている隙に着替えを敢行したところ突然目を覚ました姉に押し倒され、我がチェリーを奪われそうになったからだ。 「初めては好きな人」と決めている俺は「彼女も出来ないまま死にたくねぇ!」と火事場の馬鹿力を土壇場で発揮し、何とか姉から逃げおおせることができたがあの時の姉はまさに野獣そのものだった。 いつ思い出しても寒気がする・・・ 激しくドアを叩きながら何やら喚く姉を無視したおかげでなんとか無事着替え終わり、朝食をとる。 いつの間にか着替え終わっていた姉は何度も 「はい弟君、あ~ん♪」 と料理を俺の口に運ぼうとする。寝言は寝て言え。両親も正直引いてるぞ。 俺がいつも通り華麗に無視し続けると姉は 「どうしてお姉ちゃんの言うことが聞けないのっ!そんな悪い子に育てた覚え、お姉ちゃんにはないよ!」 と怒ってくる。 確かに俺も姉に育ててもらった記憶はないな。うん、今日も味噌汁がうまい。 「あっ!だったら弟君がお姉ちゃんに『はい、あ~ん♪』してよっ!あ~ん♪」 姉はいきなりアホそのものなことをのたまったかと思うとツバメの雛が餌を心待ちにしている光景を彷彿とさせるポーズを取る。 うん、卵焼きもいつも通りうまいな。俺は隣から鳥のようなけたたましく騒ぎ続ける何かを無視しながら朝食をとり続けた。 599 「キモ姉のいる朝の風景」 sage 2007/09/09(日) 02 11 11 ID vauBw0hN 「ごちそうさま。」 この言葉を言った瞬間から俺の中で戦争が始まる。 俺は朝食を食べ終えた瞬間ツーステップで華麗にマイ通学鞄をつかみ取ると全速力で家を出る。 無論隣でモキュモキュと謎の擬音を立てながら腰に手をあてて牛乳を飲んでいる姉から逃れるためだ。 本人曰くボインが好きな弟のために健気にも頑張っているらしい。 確かに俺は胸が小さい女の子よりは大きい子の方が好みだが、残念ながらいくら巨乳でもそれが実の姉では全く意味がない。 そんな無駄な努力をしている暇があったら彼氏でも作って俺をさっさと解放してほしいと思いつつ、ドアを勢いよく開けトップギアをかける。 「あ、ま、待って弟君!お姉ちゃんまだ飲み終わってないの!ちょ、待ってぇぇぇぇ~~~!」 何やら後方から姉の慟哭が聞こえたような気がするが気にしてはいけない。 俺はほんの少しだけ胸に突き刺さる痛みを感じつつも通学路を陸上部もビックリの速度で駆け抜ける。 今日こそは、今日こそは姉から逃げ切ってやるっ! その執念だけで走り続ける俺の顔は多分鬼の形相をしていることだろう。 ご近所のおばさん方からとても心配され、今や朝は全力で走らないと死んでしまうのでは?と危惧されているらしい。 何故ここまで俺が必死に走っているかというとそれは至極単純に姉と一緒に登校したくないという結論に至る。 姉と一緒に登校するとそれはもう体力、精神力、その他諸々を一日の始まりの内に極限まで消費させられる。 腕を組んで歩きにくいと何度注意してもベタベタと俺の方に寄りかかってくる。 まぁ、非常に不本意ながらいつも変態的な姉の行動に昼夜問わずさらされている俺にとってこの程度だったらまだ許せる。 だがどうしても我慢できないのは少しでも隙あらばキスをしようとしてきたり、俺の手を自分の胸や股間に押しつけようとしてきたり、またはその逆をしてきたりといった行動を取ってくるときである。 しかも周りに登校中の多くの学生達がいるというのにそんなことはお構いなしにだ。。 愚姉は羞恥心とか乙女の恥じらいとかそういった可愛らしいものはとうの昔に捨て去ってしまったようである。 だがそのような真似を天下の公道で甘んじて受け入れるほど俺は人生を捨てちゃいない。 俺が120%中の120%の持ちうる力の全てを出し尽くすことによって人様にこの醜態を見られることだけは何とか回避してきた。 そのおかげでなんとか「実の姉と肉体的関係を持っている弟」などという社会的に抹殺されるであろう不名誉なあだ名が付くことだけは避けられたようだ。 だから姉からできるだけ速く、遠くに逃げ切らなければいけないのだが今までに無事逃げおおせたことは残念ながら一回もない。 全戦全敗という不名誉な記録を更新し続ける毎朝をただ無意味に送っている。 そんな状況を打破するべく俺は今日もその不名誉な記録を打ち破るべく走り続けるのだ。 600 「キモ姉のいる朝の風景」 sage 2007/09/09(日) 02 12 02 ID vauBw0hN 俺が今までの敗戦データの中から集めたありとあらゆる抜け道ルートを駆使し、全速力で駆け抜けた結果自分でも「よくできました!」と誉めたくなるくらい学校のすぐ近くに着けた。 しかも姉には追いつかれていない上に校門まであと数メートルだ。流石にここまで来ればもう安全だろう。 残念だったな姉よ!記録は破られるために存在しているのだ! と完全に浮かれて油断していたのが間違いだったと気付いたのは突然頭上から 「弟君つ~かまえたっ!」 という聞き慣れた声と共に黒い影が現れそのまま俺に激突し、道路に押しつぶされてしまったときだった。 まさか学校まであと数メートルという最後の最後で気が緩んだ一瞬の隙をついてくるとは神も思うまい。 してやられた。完敗だ。 「えへへ、弟君。お姉ちゃんを置いて一人で学校に行っちゃダメだってお姉ちゃんいつも言ってるでしょ? いつどこで弟君が泥棒猫さんに危険な目に遭わされるかわからないんだから。 だから弟君にはお姉ちゃんがいつも側にいて守ってあげきゃダメなの。分かった?」 いいや、全然わからん。つか猫に襲われて重傷を負うほど俺は貧弱ではない。 あと目の前が真っ暗なんだが何だこれ?何かこう・・・ムワッとして湿っぽい気がするぞ。 あと漂ってくるこの臭いを嗅ぐと俺としては絶対に思い出したくない記憶が蘇ってきそうな気がするんだが・・・ 「あん・・・弟君・・・みんなが見て・・・っるのにぃ・・・!あはぁ!いいよぅ弟くぅん!」 なんだか猛烈に嫌な予感がする。 強く俺の頭を締め付けている柔らかかつ弾力性のある何かを力ずくで引きはがし、久しぶりに新鮮な空気とお日様の光と再会する。 しかし無情にも彼らとの再会の感動を味わっている暇など俺には存在していなかった。 なんと俺が今まで頭を突っ込んでいたところは姉のスカートの中だったのだ。 「意外にピンクの可愛い下着履いてるなオイ」なんてエロゲの主人公なら思うのだろうがあいにく相手はあの姉。 むしろギャグマンガのごとく俺の目玉が飛び出ているほうが100倍お似合いだ。 「もう弟君たら・・・お姉ちゃんに欲情しちゃったんだったらいつでも言ってくれればいいのに・・・」 思わずエターナルフォースブリザードを直撃した人並みに固まる俺を尻目に姉はのんきに頬を赤く上気させながら俺の服の上から『の』の字を書いてくる。 「・・・ぃ」 「どうしたの弟君?」 「い、いやぁあああああああああああああああああ!!」 「えっ?!お、弟君?!弟く~ん?!」 俺は馬乗りになっていた姉を勢いよくはねのけると今世紀最大の奇声をあげながらおそらく自己最速タイムであろう驚異のスピードで学校へ逃げ込んだのであった・・・ 俺はもう・・・もうお婿にいけないっ!!!
https://w.atwiki.jp/hengtouhou/pages/844.html
モンスター/人間 [U] 孟獲の弟『孟優』/Meng You, the Brother of Meng Huo (Orange p; ) === Num 1073 Lev 12 Rar 2 Spd +0 Hp 250 Ac 25 Exp 100 南蛮王孟獲の弟だ。武勇には多少の自信がある。 彼は通常地下 12 階で出現し、普通の速さで動いている。 この混沌の勢力に属する人間を倒すことは 1 レベルのキャラクタにとって 約400.00 ポイントの経験となる。 彼はダンジョンを照らし、ドアを開け、ドアを打ち破ることができる。 彼は侵入者をしばらくは見ており、 200 フィート先から侵入者に気付くことがある。 彼は一つか二つの上質なアイテムを持っていることがある。 彼は 1d15 のダメージで攻撃し、 1d15 のダメージで攻撃し、 1d15 のダメージで攻撃し、 1d15のダメージで攻撃する。 雑感 名前
https://w.atwiki.jp/jososs/pages/139.html
『弟はお姉ちゃん』 シチュエーション3 side 美香 「お、……お姉ちゃん、それ、ナニ?」 いつものように預かっていた姉宛のラブレターを届けに、ノックもせずに姉の部屋に入ったあたしの目に、とんでもない光景が飛び込んでいた。 スカートをたくしあげて、ショーツもずり下げて。 一瞬オナニーでもしてるのかと思いきや、そこに鎮座ましますのは、(あたしの趣味のBL系の)漫画やイラストで見慣れた、でも実物は物心ついて以来初めてみる物体。 10年近く「姉妹」として一緒に生活していて、なんで今の今まで気づかなかったのだろう。 「あ……」 完全に固まってしまってたお姉ちゃん?に近寄って、よく眺めてみる。 「どう見てもおちん○んだよねこれ。前一緒に風呂入ったとき、こんなのなかったよね?」 「美香、ごめんなさいっ!」 最初その母娘と出会ったとき、「こんな綺麗な人っているんだ」と、そんなことを考えた。 「静子」と名乗ったまだ若い母親はとても優しそうで、あたしと同じくらいの年の娘はなんだか内気そうで。 ピンク色のふりふりしたワンピースと、大きなリボンがよく似合うその小柄な女の子は、当時は髪を男の子みたいに短くしていたことを覚えている。 年齢も学年も一緒で、生まれが3ヶ月前だから、姫乃のほうがお姉ちゃんなのね。 「ママの再婚相手を紹介するね」、と言われて今会ってるのが何故に女性なのかという疑問で頭を一杯にしつつ、あたしはそんな会話を半分聞き流していた。 あたしが小学1年の「その日」──麗香ママと静子ママ、姫乃お姉ちゃんと、それにあたしこと大久保美香が『一家』になったのだった。 「姫乃お姉ちゃん──お兄ちゃんなのかな? 理由を教えて欲しいな」 興味津々なあたしの視線を受けて、もじもじしながら両手で股間を隠す。 そうするともう、どこからどう見ても相変わらずの美少女にしか見えなくて。 「お兄ちゃん、でもなくって、本当は弟になるの。瀬戸崎拓馬。それが本当の私の名前」 「拓馬って、あの?」 あたしの言葉に、こくりと頷く。 姉が朝晩お祈りしている以外、ほとんど誰も見向きもしない家の仏壇。そこにあたしの祖父母に並んで遺影のある、姫乃お姉ちゃんの実の弟──拓馬っていうのは、その少年の名前。 「『災害』でお父さんと姉が亡くなって、身寄りがなくて困ってたところに麗香さんが引き取ってくれるという話が出てきて、でも男の私がいると駄目だって言われて」 確かにあのころ、『あの男』との離婚やらなんやらあって、ママは極端な男嫌いになっていた。実際にそういう話もあり得たかもしれない。 「──だから、亡くなったのは拓馬だということにして、私が『姫乃』として死んだ姉の代わりに高校卒業まで生活することになったの」 ただいま、あたし大絶賛混乱中。 あたし達が通う高校にミスコンがあったら優勝間違いなしの、超美人のお姉ちゃんが実は男で弟で、あの「拓馬」が実は生きていて目の前にいて、じゃあ赤飯炊いた初潮祝いとかナプキンの貸し借りとか全部嘘だったのかとか、そういえば生理の相談とか結構してたよなーとか、思えば胸が真っ平らなのはそういうことかとか、女所帯と思っていたあたしは風呂上りとか思いっきり裸の胸を晒していたようなとか、これまで股間のアレは今までどうやって隠していたのとか、なんで今それを出しているのとか。 自分の「遺影」を毎日拝むというのは、どんな気分だったのだろう、とか。 それより何より最重要ポイントとして、漫画の中にしか存在しないと思ってた「女装すれば絶世の美女な男の子」が目の前にいるとは! ひゃっほい。 「美香……流石に恥ずかしいよ」 BL(ボーイズ・ラブの略ね、一応)好きにも色々パターンがあって、あたしのような『女にしか見えない男が登場する』タイプを好きというのは、どちらかと言えば少数派。 上から下まで漆黒の、フリル満載な衣装。パニエで膨らませたミニのスカートからは、黒ストに包まれた、すんなりと伸びた細く長い脚が覗いている。 服に合わせた真っ黒なヘッドドレスは、「烏の濡れ羽色」という表現のぴったり似合う、ウエストあたりできちんとそろえた絹のような髪によくマッチ。 ゴスロリで歩いているだけで注目の的なのに、それが抱けば折れそうなくらい華奢な超絶美少女だということで、もう人だかりができそうな勢いだ。 そのゴスロリ少年と、恋人繋ぎで指を絡めあって道を歩く。 これまで溜め込んできたお小遣いをはたいて購入した衣装一式は、空恐ろしくなるくらい彼?彼女?に似合いまくっていた。 「ふふっ、みんな見てる。拓馬のこと、すごく可愛い女の子だと思って見てる。あのオタクの人とか、携帯で写真なんか取って、きっと今夜のおかずにするんじゃない?」 あたしの言葉に色白の顔を真っ赤にして恥ずかしがる姫乃=拓馬。すごく可愛い。 料理や家事がとても上手くて、さりげないお洒落とかにも気を配っていて、学校では今時ありえないくらいの大和撫子と評判で。 でも「実際は心も体も男だから、それがばれないように女のフリに必至なだけ」と、鈴を転がすような綺麗な声で打ち明けてくれた人。 男は性的対象として見られなくて、女の子が好きで、本当はあたしのことを『異性として』好きなことをひた隠しにしていたんだと、言ってくれた少女のような少年。 『お姉ちゃん』であり、『弟』であり、今は恋人でもある存在。 そのひとと今、あたしは結ばれようとしている── 白鳥のような首も、小さな卵形の顔も、絹のような肌も、薄い肩も、(胸と股間を除けば)がさつなあたしと違った、すべてが完璧な女性美を体現するヴィーナスのような“少女”。 ゴスロリ衣装のままベッドに仰向けになる、その華奢にすぎる身体に跨って。 無骨なあたしの左手の指と、黒くてすべすべした手袋に包まれた白魚のような右手の指を互いにしっかりと繋ぎあって、あいた右手でスカートやパニエの中から「少年」を探し出す。 そこはもう、かちこちの状態で、先走り液で濡れ濡れになっていた。 「やっぱり拓馬、凄い興奮してたのね……下着も着けずにミニスカートのゴスロリ姿で道を歩いて。色んな人に見られて、こんなにお○んちんを堅くしちゃって」 違う違う、というように首を振るけどその様子は力強くならず、代わりに彼の分身が、何かを求めるようにひくつく。 余裕ぶってはいるけど、あたしの股間も既に濡れ濡れで、まるでお漏らししたみたいな状態。処女なのに、言葉責めしているだけなのに、こんな状態になるって、あたしはこれから一体どうなってしまうんだろうか? 慎重に位置をあわせて、あたしの割れ目に彼のものをあてがい、腰の位置を下げる。 「姫乃、挿れるよ?」 外見と、服装と、騎乗位という身体同士の位置関係から、なんだかまるで女である拓馬を男であるあたしが犯しているような錯覚がして。 その錯覚をそのまま口にしてみる。 BLで自分が大好きだった(ただしBLではあんまりない)「女装した美少年を女のように犯す」シチュエーションが体現できるとか、鼻血を吹きそうだ。 あたしの体が男だったらもっと最高だったんだけど、そこは仕方がない。 「い……れる?」 「そう、姫乃の可愛い処女のおま○こに、ボクのちん○が入っていくよ……最初は痛いけど大丈夫。ボクに任せて、力を抜いて……」 「ぃやぁっっっっっ!」 自由な左手で真っ赤に染まった顔を隠し、羞恥心に悶える「お姉ちゃん」。 だけどもあたしの右手の中の弟のモノは、今にも暴発しそうなくらいに張り詰めてきた。 「最初は痛いけど大丈夫」? よくそんな妄言を吐けたものだと自分が憎らしい。 まだ先っぽが入っただけなのに、全身が真っ二つに引き裂かれてしまうような激痛が走る。 「姫乃のおま○こ、すごくしまって気持ちいい! 処女なのにこんなに濡れて、実は淫乱の素質があるんじゃないか?」 腰を1cm、1mm下げるだび、メリメリと音を立てて体のパーツが壊れていきそうな感じすらする。これが気持ちよくなるとか絶対嘘! 気を抜くと痛みに泣き叫びそうで、あるいは腰を浮かして逃げ出してしまいそうで、口から出る、目の前のゴスロリ美少女を苛む言葉が早口になってしまう。 「姫乃の中、すごくあったかい。さあ、処女膜をやぶるよ……」 その言葉に興奮したのか、彼の腰がびくんと痙攣し、その弾みで多分破瓜の痛みが走る。いや痛みとかそんな可愛いレベルじゃない。悲鳴が口から出るのを止めるのがやっとだ。 「いやぁぁぁ……い、痛いぃっ! 痛いぃっ! 身体が裂けちゃうぅ!」 そのあたしの身体の下で、架空のおま○こに架空のペニ○を突っ込まれ、架空の処女膜が貫かれる、破瓜の架空の痛みに身悶える、架空の美少女。 「さあ、根元までずっぽり入ったよ……すごくいいよ……腰を振って」 あたしの穴はその美少女の、少女にはありえない器官をすっかり飲み込んだ状態。痛みに耐えつつ、足に力を入れて腰を前後に動かす。微妙に、痛みが軽くなった気がした。 繋いだ手に、ぎゅっと力が入る。 「うん……すごくいいよ……姫乃のおまん○、すごく気持ちいい。……出すよ!」 「出して! あなたの精液を私の胎内にいっぱい注ぎ込んで!」 もう完全に『処女の女の子』になりきって、そんな嬌声を叫ぶゴスロリ少年。 その次の瞬間、あたしは「お姉ちゃん」の熱いほとばしりを膣内でしっかり受け止めた。 それから3回も射精して、わりとぐったりした状態でベッドに2人横になっていた。 あたしが腕枕して、拓馬が胸に抱かれる格好の、ここでも逆転した状態。同じシャンプーを使っているはずなのに、なんだかとてもいい香りに感じる髪の匂いが、鼻腔をくすぐる。 「あたしの初恋の人の名前知ってる? 瀬戸崎拓馬っていうんだ」 「それって……?」 「変だよね。写真の中で会ったことのない、5歳の男の子に対して初恋だなんて。しかもそれが遺影でさ。もう、絶対に叶わない恋だって決まりきっててさ」 「……」 「だからさ、どれだけあたしが嬉しかったか分かる? その人に直接会えて、しかも『好きだ』なんて言って貰えてさ」 しかもそれが大好物の女装少年で、という部分はあえて口にしない方向で。 「……変なことばっかり言うから、すっかり嫌われたと思ってた」 「ごめんなさいねえ、変な女で。でも、拓馬の喜ぶことばかりやってたと思うんだけどな」 「えっ?」 「ばれてないと思った? ゴスロリ着てみんなに見られてさ、でも凄い興奮してたよね?」 「……やっぱり変だよね。それっておかしいよね。嫌われもしょうがないよね」 「それを言うなら、それを見て興奮してたあたしのほうがずっと変態だよ」 彼の、あたしよりずっと華奢な、美少女そのものの身体をぎゅっと抱き寄せて、そして耳元で、今まで言えなかった本心からの告白を、あたしは囁いた。 「嫌いになったりとか絶対しない。大好きだよ、拓馬。──大好きだよ、『お姉ちゃん』」 『弟はお姉ちゃん』 シチュエーション3 side 拓馬 土曜の朝。 レースのカーテンから柔らかい光が入る室内で、一人のゴシックロリータ風の衣装を纏った少女が椅子に腰掛け、母親らしい女性から化粧を施されている。 少女の背後には、もう一人の(こちらは普通の服の)少女がいて、ご機嫌な様子でゴスロリ少女の髪をブラッシングしている。「お姉ちゃん」とゴスロリ少女に呼びかけているところからすると、彼女の妹にあたるのだろう。 何も知らない人が見るのであれば、母と姉妹の仲睦まじい『家族の肖像』と呼びたくなるような微笑ましい光景、にあたるんだろう。たぶん。 そう、ゴスロリ服を着た“少女”が実は“少年”だと知らないような人が見るならば。 時間を少し巻き戻す。 私が「今日の初デートで着る服はどんなのがいいかなあ」と昨日決めておいたのにも関わらず悩みなおしている最中。部屋のドアがノックされて美香が入ってきた。手には大きな紙袋。 「ごめんなさい待っててね。準備に時間がかかって」 「いや、これお姉ちゃんにプレゼント、って。あけてみて?」 タイミングをいぶかしみつつ袋を開けてみると、なんか黒い布の塊が出てきた。 「ゴスロリ……?」 「うん。きっとお姉ちゃんに似合うだろうなあ、って。今日はこれでお願い。下着も入ってるから、それもつけてね」 結局押し切られ、改めてベッドの上に渡された服一式を並べてみる。 長袖のブラウス。首はハイネックに詰まってて、肘下くらいで一旦絞ってそこから広がるパゴダスリーブ。背中のジッパーで綴じるタイプで前にはレースやフリルやリボンがつきまくっている。 下がティアードスカートになったコルセットワンピース。ギャザーが3連になってるけど、でもやたらとスカートの丈がやたらに短い。これ穿いたら太ももがほとんど露出しそうだ。 キャミソール。シンプルだけどデザインが良くて、もう少し丈が長ければキャミワンピとして使えそうな感じ。肌触りがやたらに良いけど材質はなんだろう? 未使用の黒ストッキングと、たぶんそれを取り付けるガーターベルト。ヘッドドレス、手袋とオーガンジーのパニエ。 「勝負用!」って書いてあるように見えるブラジャーのカップの大きさに一瞬首を傾げるけれど、最後に出てきた物体に納得させられる。女性の胸をそのまま切り取ったようにすら見える、乳首まできちんとついた無茶苦茶リアルなパッドだった。 真っ白なパニエを除けば、とにかくすべて黒尽くしの衣装。 中にドロワーズがないことが気にかかった。 これだけスカートが短くて、おまけにパニエで膨らましていると中の下着が簡単に見えてしまいそうだ。 下着の中に女性にはないものがついてる私的には、それはなんとしても避けたいところ。 そういえばショーツもないんだろうけど、これは手持ちのものを穿いていけばいいんだろう。 まあ、あまりぐだぐだやっても仕方がない。私は男らしく(?)、その女性衣装そのものの、彼女からのプレゼントを身に着けることにした。 まずはショーツ1枚の姿になる。 部屋のスタンドミラーが目に入った。 この時点ですでに男に見えない、乳首以外は胸が平らな女の子にしか見えない自分にがっくりくるけど、まあそれは現状助けられてるから文句は言えない。 最初にブラジャー。いつもはスポーツブラだから、背中のホックを止めるのに慣れてないので微妙にてこずったけど普通にはまる。そしておもむろにパッドを手に取り突っ込んでみる。 女同士?の気軽さから実物に触れたことはあるけど、手触りといい質感といい本物そっくりで、少なくとも服の上から揉まれたりしてもばれることはなさそう。 つける前にブラジャーのカップを確認しておけば良かったけど、サイズはDかEかそのくらいだろうか。 カップに収めたあと少し違和感があって、偽胸を両手で掴んで位置を調整してみる。鏡を見ると、なんだか男が女の胸を揉みしだいているように見えて変な気分。 ──さて私は今、揉んでいる男性、揉まれている女性、どちらに感情移入しているのでしょうか? たぶん女性がつけても恥ずかしいデザインのブラジャーを、男の自分が着けているという事実。本当に穴があったら入りたい。 なんで自分はこんなことに付き合ってるんだろう? そう自問自答をすると、「しっかり喜んでるくせにー」という答えが自分の中から返ってきて本気で戸惑う。 ようやく位置調整が納得いく感じになる。 次はストッキングかな、としゃがんだ瞬間に胸がぷるんと震えて、一生自分に縁がないと思い込んでいた感触に少し困る。 何が困るかっていうと、股間のアレに血が集まり始めた感覚がすることなんだけど。 何も考えないように念じつつ、ストッキングを身に着ける。ガーターは初めてだけど、ストッキングはもう慣れてるので、一旦丸めて普通に足を通す。脚の付け根あたりを、柔らかい感触の飾りレースがくすぐる。 ガーターをウエストまでひっぱり上げて付いていたクリップで留めようとして思い出す。これってショーツを上に穿かないとだめなんだっけ。 一旦膝くらいにショーツを下ろすと、今度は私のおちん○んがぷるん、と外に出る。 『上も下もぷるんぷるんかー』、とか現実逃避したくなるけどそんな場合でもなくて、ストッキングとガーターを繋いで再びショーツを持ち上げようとすると、勃起したペニ○が邪魔で普通に収まりきらない。 意識しないようとしても、今度はストッキングやショーツの柔らかな肌触り、胸でしっかりした重さを主張するパッドなどが邪魔して、なんだかちっとも落ち着かない。 不便な身体に泣きたくなる。 とりあえず、服を全部着終わってトイレで落ち着けるまでは放置して、手持ちのドロワーズなんてないし、といってショーツだとどうしようもないから、水泳用のサポーターの上にアンダースコートを穿くことで方針を決定。 体育とかをやりすごすためにいつもやってる、タック&股間接着にしたほうがいいんじゃないか、とも思うけど、あれは何故か「今日はしないで」と美香から言われてるんだった。 ショーツはタマ○マを包むだけで、竿の部分はもう完全にむき出し状態になってるけど、気にしない。 下を見ると胸の谷間があって、その谷間から私の包茎のおちん○んが「はろー。ボクは元気です」と言わんばかりに覗いているけど、それも気にしない。 髪をヘアバンドで縛ってポニーテールにしたあと、飾りのないキャミソールを手に取る。 最初にも思ったけど、普通のポリエステルやコットンとは全然手触りが段違い。タグを見るとシルク100%ってなってて「なるほど」と思う。 一思いにかぶってみると、あまりの心地よさに何か背筋を電流が駆け抜けた感じがした。 肩紐をいじって位置を調整してみる。 その度にキャミソール全体が揺れ、さっきからちっとも収まらないおちん○んの先をくすぐる。思わず先走り液が出てきてティッシュでぬぐうまでが一騒動。 基本男が着ることが考慮されてない女性向けのインナー。男には許されない、女だけの禁断の世界。男である自分がそこに踏み入れた罰とでもいうのか、腰の砕けそうな快感という名前の苦しみが私を襲う。 女の下着はとっくに慣れたはずなのに。男の下着をつけた記憶なんてもうないくせに。 シルクのキャミソールが私の“男”の先端部を優しくなぶり、少し動くだけでショーツがタ○タマを柔らかくもてあそぶ。耐えようと無意識に両足を刷り合わせるたび、内股の敏感な部分をストッキングがくすぐる。 意識して“女の子らしい”感覚で揃えてある私の部屋に、先走り液の、“男”の匂いが立ち込めてなんだかくらくらしてしまう。 ……私はいったいどうなってしまうのでしょうか? 既に麻痺し始めている頭をなんとか動かして、次はブラウスを手に取る。 生地が薄く、柔らかい。指を走らせると、肌をくすぐるような感覚が返ってくる。シルクとは違うけど、これも相当良い生地を使ってるみたい。 ゆっくりと袖を通し、背中に手を回してジッパーを上げる。なんだか自分にあわせて作ったみたいにぴったりくる。 この間、美香が私の体のサイズを色々測ってたのはこのためか、と改めて納得。 でも試着もなしでよくこれだけきちんと合う服を見つけられたもんだと感心する。いつも私自身、服のサイズには悩まされているだけに。 色々身体を動かしてみるけど、喉元を包むハイネックの首周り含めて、特に苦しかったりする部分もない。身体をそらせたときに、胸がぱっつんになるくらい。 ワンピースをつけてみる。着る前はウエスト部が細すぎるように見えてどうかと思ってたんだけど、これも実際につけてみると特に苦しいところもない。 コルセット部分の紐を最後まで縛ってみても、少し余るくらい。これなら普通に食事しても大丈夫そう。 布製で硬くもないし、むしろ飾りみたいな感じなんだろう。ただ胸を上に押し上げる効果と、背中を少し反った形にさせてより胸を強調する効果はあったみたい。 前に押し出された胸が常時ぱっつん状態になって、計3枚の布をはさんでも微かに作り物の乳首のありかが分かるのが、なんだかとても恥ずかしくなる。 さっきから存在を忘れかけていた、お○んちんがまたスカートの下で存在を主張し始める。 メイクはどうするかと少し悩んで、いつもどおりBBクリームを塗ってチークを軽く乗せて、リップを走らせるだけで済ませる。 最初ポニーテールの位置で止めておいたヘアバンドが、首の後ろまでずり下がってきていたので外して、ヘッドドレスを付け、パニエ以外一応の完成。 「私は17歳の女子高生、瀬戸崎姫乃」 部屋のスタンドミラーの前で、口に出して、自分自身に言い聞かせる。 『本当の自分』である、「15歳の男の子、瀬戸崎拓馬」を封印するために。 窓とカーテンを開け換気をしておいて、トイレに行くために部屋のドアを開けると美香が立っていた。私の姿を見て、目を丸くしてる。 「やっぱり変だったかな……?」 一拍おいて。 「きゃ──────! 何これ何これ、すっっっっごく可愛ぃぃぃぃぃぃぃ!」 「ちょ、っちょ、静かにお願い。麗香ママがまだ寝てるから」 「何?」 騒ぎをききつけたのか居間に続くドアを開けて、静子ママがこっちを見て目を丸くしてる。 「あらあら、姫乃がそんな服着るのは久しぶりねえ。昔はよく着てくれたものだけど」 そういえばそうだった。古いアルバムを見ると、ふりふりの服を着た私の姿が結構載ってたり。微かにしか残っていない、古い記憶がよみがえる。 「こっちいらっしゃい。お母さんがきちんと化粧してあげる」 「わあっ! お願いできますか?」 「……その前にごめんなさい、トイレ行かせて……」 そして、冒頭の光景に戻る。 静子ママの目つきと手つきは、作品を仕上げる芸術家のように真剣で、声をかけるのも躊躇われるほど。 私がやったメイクを最初に全部洗い落としてすっぴんにしたあと、見たこともないようなメイク道具まで持ち出して、複雑怪奇な手順で何度も刷毛を何度も走らせてる。 対照的に背後の美香はハミングとかして、「お姉ちゃんの髪、すっごくきれー。使ってるシャンプーはあたしと一緒なんだよね? なんでこんなに違うんだろう。櫛とか全然抵抗ないし」とか、「静子ママ、今度あたしにメイク教えてもらえません? あたしもお姉ちゃんのメイクしてみたい」とか色々喋ってる。 広い世界でこのふたりだけが、私が男であることを知ってる人物。 なのに、家の中でまだ寝ている麗香ママに気づかれるわけにはいかなくて、美香に私が男であると知られたと静子ママには知られたくなくて、やっぱり女として振舞わないといけなくて、なんだか胸がもやもやしてくる。 まあ、仮に今「男として振舞え」って言われても、たぶん出来ないんだろうけど。 心の中の一人称で「僕」と思うことすら、なんだか違和感があるのだ。 「うん、完成。こんな綺麗な娘がいてわたし、すっごい幸せ」 「ちょっと待って。こっちも仕上げるから」 そう言われたときにはもう、(初デートの日というのに)すっかり疲労困憊の思いだった。 伸びをしようとして、今更気づく。 スカートつけた状態だとこれ、腕が肩より上がらない。 つまり背中のジッパーも下げられない状態で、まあ手順を踏んでいけば脱げるんだけど、それでも何か見かけだけは豪奢で可憐な拘束衣でもつけさせられた気分。 そう意識するとたん、ショーツの前が窮屈になるのを感じた。今まで大人しくなっていたのに、なぜこのタイミングで。 考えるとその答えが分かってしまいそうで、それが怖くて必至に意識をそらす。 いつの間にか部屋から美香が部屋から持ってきていたパニエを受け取り、──二人にお尻を向けて──装着。最後に手袋も。これで、ようやく最終形態の完成。 静香ママに引かれる形で、うちで一番大きなミラーの前に立たされて自分の姿にご対面。 それは非現実的で、幻想的な印象すら受ける少女だった。 身体はどこまでもほっそりとして、生身の人間でないような感覚すらする。 肌は絹布のような滑らかさで抜けるように白く、衣装の黒と見事なコントラストを作る。 大きく見えるようにメイクされた目は、(付け睫はつけてないのに)マッチでも載せられそうなくらいに長く濃い睫に縁取られキラキラと光を発し、その中で漆黒の瞳が輝く。 目尻のあたりが煌いているのは、ラメ入りのアイシャドウでも使ったのだろうか。 ツインテールやハーフアップにしようと色々いじり倒した髪は、結局右のこめかみからの髪を細い三つ編みにしたほかは完全にストレート。ここ10年間、毛先を整えるだけで伸ばし続けた髪が、ウエストの後ろでさらさらと見え隠れする。 全身を包む髪と瞳と衣装の黒が、漆黒でありながら色とりどりの光を放つ。 そのモノトーンの世界の中、はっとするくらい艶やかなローズのルージュが目を奪う。 ……これ、私なんだろうか? 未だにその実感が沸かない。 手を振ってみて、笑顔を作ってみて、自分の動くとおりに動くのを確認してみて、それでもなんだか、現実から遊離したかのような感覚。 次いで『これが、私なんだ』という陶酔感が私の全身を優しく包み込んでくる。 ふと気がつくと、美香と静子ママがデジカメと携帯で写真を取りまくっているところ。 「こんな美少女って、現実に存在するもんだね」 「姫乃ちゃん、笑顔笑顔」 広い世界でこのふたりだけが、私が男であることを知ってる人物。 というのに、世界でこのふたりが一番私を“女”として扱っているような気がする。 男なのに、女性でもなかなか着ない女らしいドレスに身を包み、男なのに、女のように扱われ、男なのに、(否定しようもない)「女としての」喜びを覚えている自分。 少し前なら、いや今でもこの2人の前でさえなければ、『男なのに、』の部分を消し去って、普通に女としてそれらを受け入れられるのに。 穴があったら入りたくなるような恥ずかしい気分のまま、逆に少し誇らしい気持ちもどこかに感じながら、突如発生した撮影会はひたすら続いたのでした。 そのあと、美香も化粧してもらって、麗香ママが起きてきたのでそこでまた一騒ぎあって、いい時間になったので(パニエを一旦外して)昼ごはんをうちで食べて、少し崩れた化粧を直して、ようやく人心地がついて、出発……の前に下着を替えないとだ。 「あ、お姉ちゃん、下着のことなんだけど……」 「美香。こういう服だと、下にドロワーズがいるの。今日は他のでなんとかするけど……」 「いや、ドロワはなくていいの。ってか、今はいてるショーツも脱いで」 「……え?」 ──憧憬は、いつから恋心に変わったのだろう? 名前も、年齢も、性別も、自分の心さえ嘘で取り繕った、嘘の少女。 その少女の前に存在する、嘘のない、真実の少女。その自然さに対する憧れの気持ち。彼女に対する感情が恋であることを自覚したのは、それが恋心に変化したよりもずっとあとのことだった。 半分なりゆきとはいえ、その少女に自分の心をうちあけて、今その彼女と初めてのデートで街を歩く……そんなシチュエーションのはずなんだけど。 「美香……流石に恥ずかしいよ」 家からバスを乗り継いで繁華街に到着。(地下鉄とか使わなくて本当に助かった!) 私の姿は当然のように人目を引きまくっていた。 東京とかだと普通なのかもしれないけど、この街だとロリ系の衣装はわりとレア。 おまけにスカートがかなり短めなのだ。 パニエの一番下が太ももの半分くらいにあたるので、じっと立ってるだけなら問題ないはずなんだけど、歩くたび、風が吹くたびパニエが揺れて、下が見えそうで気が気でない。 普通の長さのスカートでも、パニエでスカートを膨らませると中身が見えやすくなるので、ドロワーズとか付けて見られることを防ぐものなのだ。本来なら。 それもこれが女の子なら「下着が見えそう」なだけだけど、今の私の場合は「おちん○んが見えそう」な状況なわけで、見られたら、ばれたらどうなるのかと気が狂いそうだ。 ちらちら伺うような視線だけなら割に慣れてるけど、今はガン見するような視線もちらほら。立ち止まって見てる人すらいる。 脚のラインを目で追ってる男性もそこそこいて(ばれないと思ってるのだろうか?)、今日ばかりはその『上』が見えてしまうのではと気が気でない。 スカートの中に風が入るたび、おち○ちんからお尻までが、少しだけ冷たさの残る5月下旬の外気に直接触れて、「スースーする」どころの騒ぎじゃない。 家を出てからずっと、おちんち○は勃ちっぱなし。 歩くたびにオーガンジーが柔らかく包んで、こすって、なぶって、『いっそひと思いに殺してくれ』と言いたくなるような、生殺しのような快感が下半身に走る。 パニエがふわりと覆い隠しているので、外からは勃起の様子が分からないのは救いなのかどうか。持ち上げた分の布地の質量が、敏感な場所に直接かかってきて余計につらい。 「ふふっ、みんな見てる。拓馬のこと、すごく可愛い女の子だと思って見てる」 私の心を見透かすように、いつものように『お姉ちゃん』ではなく『拓馬』と呼びかけて、美香が耳元でそんなことを囁きかける。 ○ニスがぴくんと跳ね上がり、先走り液がにじみ出たのが分かる。 思わず横を見て美香の顔を確認するけれど、にっこり笑うだけで気づいたのかどうかも分からせてくれない。 ナチュラルメイク風にきちんとメイクされた顔は意外なくらい愛らしく、彼女自身も結構目を引いているんだけど本人は自覚はあるんだろうか。 「あの男の人、彼女連れなのに拓馬のことをデレデレ見ちゃって。後で怒られるかな?」 「あのオタクの人とか、携帯で写真なんか取って、きっと今夜のおかずにするんじゃない?」 「このEカップ悩殺おっぱいすごいねー。注目の的だよ。うらやましい」 耳元で続く言葉責めにもうまっすぐ前を見て歩くことすら厳しくて、つい俯いて歩く。 だから、 「おや、ミカリン?」 声をかけられるまで彼女たちの存在に気づかなかったのだった。 「お、やっほうメグメグ」 「あー、やっぱミカリンでいいんか。すっごい可愛いから一瞬わかんなかった」 「なんともシツレイな」 顔を上げると、中学時代からの私たち2人の友人、藤原恵が至近距離で手を振っていた。 美香と彼女は「ミカリン」「メグメグ」って愛称で呼び合う仲。身長150cmちょっとと小柄で丸顔、「美少女」って感じではないけど、笑窪と八重歯の可愛らしい少女。 彼女の隣には線の細い美少年が連れ添って、私のほうを少しぼうっとした表情で見てる。 こちらは初見。ヒール付きブーツを履いた私より少し背が低く、多分165cmくらいだろうか。 「透君おひさ。相変わらず可愛いねえ」 「大久保さん、お久しぶりです。えっと、この人は……?」 この少年も美香の知り合いだったのだろうか。『透君』と呼ばれたその少年は、中性的な声で聞き返す。 外見も相まって、『美少年』じゃなくて女の子だったかなと一瞬思ったけど、まあ『透』っていう名前の女子はいないだろう。 「あー。それわたしも聞きたかった。ミカリンどこでこんな超絶美少女ひっかけたのかって」 「分かんないかなー。これ、お姉ちゃん」 「恵ちゃん、私よ? 瀬戸崎姫乃」 「ええぇぇ──────?!」 それはそれは、とても良いリアクションであったそうな。 恵ちゃん達は用事まで1時間ほど暇とのことで、4人で近くの喫茶店に入ってみる。 オーダーだけお願いしておいて、私はそのまま喫茶店の女子トイレに入り、溜まっていた先走り液をトイレットペーパーで拭いて流し、手をよく洗ってルージュを軽く引きなおす。 戻ると美香が手を振っているので、残りの席に着席。恵ちゃんの隣、少年の向かいの位置。 お尻の下に手を回して、スカートとパニエがお尻の下になるように。慎重にゆっくりと。 お尻が椅子についたら手を離し、ふわりと浮かび上がるパニエの前の部分をガード。 店の中でパニエを外すわけにもいかないし、ショーツすらつけてない状態でスカートを広げてお尻を椅子に直接つけたくもないし、自分だけ立ってるわけにも、ましては一人で空気椅子するわけにもいかないし。 パニエが潰れるのと、前が見えやすくなる危険があるけど、悩んでこの方法を選択。 落ち着かせたおちんち○を太ももの間に落とし込んで挟み込み、いつもより意識して膝と膝の間をきっちりくっつける。 ただ椅子に座るだけでこの苦労ってなんだろう。 「そういえば、ヒメノン(※姫乃、私のこと)と透って初めて会うんだっけ?」 「たぶん、会うのは初めてじゃないかな。えぇと、私は瀬戸崎姫乃っていいます。……いきなりこんな格好でごめんなさいね」 「僕は恵姉ちゃんの弟で、藤原透です。姫乃さんのことは、姉から色々聞いてました」 そういえば昔から恵ちゃんの会話で時々出てきた『弟』って彼のことなのか、と納得。 「あ、そうそう、いつものヒメノンはこんな感じ」 ポシェットから端末を取り出し、私と一緒に撮った写真を表示させて少年に渡す。 「印象随分違いますけど、でも綺麗ですね」 「透君もゴスロリ着て化粧してみない? 美人さんになれると思うんだけどな」 「やめてー。わたしの自慢の弟を、キモい変態の道に引き入れないでー」 恵ちゃんの言葉で起きた動揺が、顔に出なかったか不安になる。 男なのにゴスロリ着て化粧して。完全に『キモい変態』の道を歩いている私にとって、グサグサ突き刺さるお言葉。言ってる人が完全に無自覚なだけに、余計にクるものが。 おまけに何故か(理由は考えたくもない)、股に挟んである○ニスが充血しだす。 ストッキングのレース部分やお尻の下に敷いたオーガンジー、それと内股の肌に敏感な箇所が触れて、閉じた股の間で締め付けられて、ほとんど一人密かに素股をやってる状態。 ちょうどウェイトレスさんがオーダー品を持ってきて、話が一旦ストップしなかったら、もっと危険な状態になってたかも。何か頭がおかしくなりそうだ。 「でも本当凄い格好だよね。ゴスロリってさ、大抵あれデブスかオバサンが着てるじゃん? ゴスロリに対する印象そのものが変わっちゃたよ」 出てきたパフェを突きながら、恵ちゃんがそんなことを言う。 「前々から、『お姉ちゃんにゴスロリとか着せたり似合うだろうなー』とか思ってたけど、ようやく機会があってね」 「これ、ミカリンのセンスか。なるほどー。でも確かに似合ってるよね。ティーカップ持つ仕草とかすっげー気品あって、『お嬢様』、っていうかむしろ『お姫さま!』って感じ」 「んだ。お姉ちゃんはなんか『非現実的』な格好が似合うよねー」 それはきっと、私が嘘の世界で生きているから。現実の世界で生きていないから。 表面的には困ったような笑いを浮かべながら、心の中だけで呟く私を無視して2人の会話は進む。 「それあるね。頭小さいしスタイル無茶イイし、身体細いし。そのコルセットきつくない?」 「これ細く見えるだけで、着ると意外にそんなことないよ? 特に絞ってるわけでもないし」 ミルクティー入りのティーカップをソーサーに置きながら答える私の言葉を、美香が引き継ぐ。 「凄いよ、このワンピ、ウエスト55cmなんだけど、まだ余裕あるんだこの女」 「うへぇ。わたしなんか59cmのコルセット付けさせられて、苦しくて悶絶したことあるのに。……姫乃様、どうしたらそんなに細くなれますか?」 「まずはメグメグは、そのパフェ食べるのやめるのから始めたらどうかな?」 「私の好みかあ……自然な人がいいな。嘘のない、素直な人」 ころころテーマの変わる女子?トークの中、何故か『好みのタイプ』の質問に答えてる私。 「嘘をついたり、自分を偽ったり飾ったりする人は嫌かも」 まあこれは、嘘まみれの自分に対する同類嫌悪なんだろうけど。 「……だってさ」 恵ちゃんが透君にニヤニヤ笑いかけると、透君は黙ってそれまでブラックで飲んでいたコーヒーにシュガーを入れた。その様子を見て美香も「かーいーなー、もう」とニヤニヤ呟く。 「ヒメノンの言葉聴いてておもったけどさ、もう意中の人がいたりするの?」 「実は何年もずっと想ってて、この間やっと告白できたんだけど、はっきりとした回答はもらえなくて……今は返事待ちかな」 「誰だそのフラチなヤローは。ヒメノンから打ち明けられてそんな態度とか信じらんねー」 「あの人、そんなご大層なヒトじゃないと思うんだけどなあ」 「ミカリンも知ってるんだ? 誰? 誰? 教えて? わたしも知ってる人?」 「内緒」 「ヒメノン、わたしに向かってそんなこと言うんだ。こらしめてやるぅ!」 そう言って突然横から手を伸ばして私の(パッドで膨らませた)胸を揉み始める。 ただの作り物のはずなのに、なんだか直接胸をもまれたような錯覚がして、思わず「ひゃん」と言ってしまう。 「いい声だ。“ザ・女の子”って感じ。もみ心地も本物そっくり。パッドだよね? これ」 「うん。……あ、透君。お姉ちゃんの胸って本当は大平原だから。実物見て失望しないでね」 「あ、僕はあんまり気にしないので大丈夫です」 3人はのんびり会話してるけど、こっちは今のはずみで○ニスが股の間から飛び出てきて、あげくにパニエの気持ちいい生地でこすれて完全に勃起して大変な状態に。 いじって直すわけにもいかないし、スカートの裾を直そうと調整してると、パゴダスリーブの袖の部分がスカートとパニエごしに先端をくすぐって、それだけでびんびん状態。 パニエを外さなくてよかった、と思う。もし外してたら、今スカートの前が見事に膨らんでばれてたところかもしれない。 「姫乃さん、大丈夫ですか?」 どう考えても不審な動きをしている私を気にかけて、透君が声をかけてくる。なんだか余計に恥ずかしくなったりもするけど、ぐっとこらえて 「うん、大丈夫。ありがとう」 と無理に笑顔を作る。本当、嘘だらけな自分が嫌になる。 「いい雰囲気だねえ。あたし、透君応援しちゃおうかな。これから姫乃姉ちゃんと2人でデートしてみる?」 「いえこのあと、用事がありますから」 「そか。時間大丈夫? あとメアド交換しとこ。お姉ちゃんは持ってないんだけど」 「あーこんな時間かー。んじゃ行かないとだね。ヒメノンからは月曜に色々聞き出す方針で」 喫茶店を出て、手を振りながら去っていく姉とその弟を見送って。そこまでなんとか愛想笑いをたもてたのが自分でも不思議に思う。 足元がぐらぐらする感覚がして、その場に半分座り込みそうになる。 『デート』と言われて舞い上がってたのが自分だけだと思い知らされて、なんだかとても惨めな気分。私を他の人、それも男性とくっつけようとか言い出して。 「私は心は男なんだ」という説明を聞いてなかったのか、嘘だとでも思ったのか。 それとも分かった上で、いい厄介払いが出来るとでも思ってるのか。 これまで散々恥ずかしい思いをさせられたけれども、それもすべて『嫌った上での、あるいは嫌われるためのいやがらせ』だと考えれば腑に落ちる。 そもそも女装で女子高生を演じる『キモい変態』が好きな人なんて、いるはずがないのだ。 「お姉ちゃん、突然道端でしゃがんでどうしたの? (小声で)下、見えちゃうよ?」 「もう、帰る」 色んな思いが頭でぐるぐるして耐えられなくて、半分捨て鉢な気分で宣言する。美香はその言葉を聞いて色々考えていたようだけど、しばらく経って「……ごめん、でも、もう1箇所だけ付き合って」と言って歩き始めた。 10分くらい無言で歩き続け、光景が変わる。普段は近づくこともない、ホテル街。 ふと気づいたように、先を歩いていた美香が立ち止まる。そして私の耳元に顔を近づけて、 「ごめん拓馬。コンドーム買ってきてもらえないかな」 「コンドームって、……ぇえ?」 深呼吸をして、店内に入る。顔から火が出るほど恥ずかしいけれど、こんな思いを美香にさせるなら、自分でやるほうがマシだった。 美香が私のことを『拓馬』と呼んで、頼りにしてくれた。些細なことだけど、心が少し軽くなった気がする。お気軽なもんだと自分でも呆れるけれど、気にしない。 「何をお探しでしょうか」 「えーと、コンドー……」 寄ってきた店員さんに言いかけて、自分が何を言おうとしているのかに気づいて、顔が更に真っ赤になる。 コンドームを買うということは、つまりアレするということで、アレだから、もうアレだ。 案内された棚を見るけど意外に色々種類があって、どれを買えば良いのかもさっぱり。 店内にいた40歳くらいの男性客が私を見ている。最初はちら見するだけだったのが、やがて視姦するようななめ回すような視線に。特に太もものあたりに視線が集中してるのが怖い。 10年の間女の子を演じて、何度も浴びせられて、未だに慣れることのない嫌な感覚。 中が見えることはまずないとはいえノーパンで、ミニスカのゴスロリ姿で、避妊具の棚を見る女子?高生。そんなシチュということが改めて自覚させられて、恐怖心すら沸いてくる。 「ああ、コンドームならこれがいいね」 たぶん本人は親切心のつもりなんだろうけど、その男性客がそう言いながら近寄ってきたので、目についた別の品を手にとって一目散にレジを済ませて店外へ脱出。 「ありがと」 心臓がバクバク言って、脚がガクガクして、それなのに○ニスをスカートの下で何故かカチコチにさせている私に向かって、美香が声をかけてくれた。 もう半分涙目でしゃがみこみそうになるのを我慢して、差し出された手を取る── ホテルの中。指先がどうにも震えて、コルセット部の紐すらほどけずに困ってる私を横目に、下着も脱いで全裸になった美香が近づいてくる。 「いいの。拓馬はその格好でいて。……そのまま身体の力を抜いて、横になって」 優しく軽く手で押されるだけで、言われたとおりにゴスロリ衣装のままの背中をベッドにつける。 (最初のエッチくらい、男の姿でやりたかった)とぼんやり考えてみるけれど、美香の言葉に逆らう気分が、心よりもまず肉体から霧消していた。自分でも可笑しくなるくらいだ。 仰向けになった私の身体に跨り、指と指を絡めあう。 まるで私が、男性に征服される少女の立場になったような、そんな錯覚。 美香はその状態のまま、繋いでいない手でスカートとキャミソールとパニエという布地の山をかきわけて、私のあそこを指につまむ。 「やっぱり拓馬、凄い興奮してたのね……下着も着けずにミニスカートのゴスロリ姿で道を歩いて。色んな人に見られて、こんなにお○んちんを堅くしちゃって」 違う、今興奮しているのはホテルに入ったからで、別に露出プレイのせいじゃない……そう言おうとして、でも、その言葉の通り、繁華街で、喫茶店で、薬局の前で、あそこを堅くしていた自分を思い出して、ただ弱々しく首をふることしかできない。 と、美香が腰の位置を少し落とす。ペ○スの先に感じる、柔らかな割れ目の感触。 それまで溜まっていた先走り液とは違う、別の、粘りのある液体の感触も混じる。 「姫乃、挿れるよ?」 「い……れる?」 『私のほうが、女の立場みたいだ』という、私の感じた錯覚を彼女も共有したのか、低めの声で、美香がそう囁きかける。 「そう、姫乃の可愛い処女のお○んこに、僕の○んちんが入っていくよ……最初は痛いけど大丈夫。僕に任せて、力を抜いて……」 「イヤぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 自分でも訳の分からない羞恥心の波が襲ってきて、繋いでいない左手で顔を隠す。 まるで処女を奪われる乙女のような叫びが、自分の口からこぼれるのを抑えることもできない。 これ以上ないくらいに剛直した私の男の部分が、ミシミシ音を立てそうな勢いで、ゆっくりと美香の身体の中に分け入っていくのを感じる。 耐えられないような力と圧力が一点にかかる──けど、美香が感じている苦痛と比べれば、比較にならないものだろう。 上手い人が相手であれば、破瓜はそんなに痛くはないと、学校でも女子同士の会話では出ることが多かった。でも今の相手は経験点ゼロで、何も準備すらしてきてない私なのだ。 油汗が額に浮かび、とてもとてもきつそうだ。 「姫乃の中、すごくあったかい。さあ、処女膜をやぶるよ……」 だというのに、『私に挿入する男性』という立場を少しも崩さない美香。 まるでそれが現実であり、『私が男である』ということが嘘であるような感覚が私を包み込む。 意思とは無関係に腰が浮く。○ニスの先で感じる、よく分からない違和感。 美香の処女膜が今破れたのだろうか。そう思った瞬間、自分でも信じられない叫びが自分の口からあふれ出す。 「嫌ァァ!……い、痛いっ! 痛いっ! 身体が裂けちゃう!」 自分の『言葉』によって、自分の心と体が支配される。 私のマ○コに、ヴァ○ナに、子宮に、“彼”の愛しい分身が分け入ってくるのを感じる。 それがただの錯覚だと把握できていたのは、ほんのわずかな間。 彼のものはとても熱くて大きくて、まるで胴全体を貫きとおして喉のところにまで達したかのような感覚がする。 息が止まる。涙がだらだらとこぼれて、溶け出したマスカラが頬に線を描くのを感じる。 「さあ、根元までずっぽり入ったよ……すごくいいよ……腰を振って」 ストッキングに包まれたままの両脚が自分の意識とは関係なく動き、彼の身体をがっちりと挟み込む。彼の男としては細身の身体を脚で抱きしめ、背中のところで足首が交差した状態になる。 身体を上下に軽くピストンする彼の動きをサポートするように、上がるときは緩め、下がるときにはきつく締め付ける。 全身から汗が出る。手足が痺れた感覚がして、足の指がきゅっと内側に曲がる。 視界が少し霧がかったような感じで、全身がふわふわと飛んでいくような感じがする。彼のものに貫かれた下半身を中心に、波紋のような感覚が全身に伝わってくる。 もう、自分がどういう状態になっているか、何を口走っているかすら分からない。 時間の感覚がなくなる。もう何十分もこうしてた気がするし、あるいはほんの数十秒後だったのかもしれない。 「姫乃のお○んこ、すごく気持ちいい。……出すよ!」 「出して! あなたの精液を私の胎内にいっぱい注ぎ込んで!」 その瞬間。自分が放出したはずなのに、それなのに私はその言葉通り、自分の胎内に熱い精子が迸る感覚を感じて果てたのだった。 「……結局4回も中出しちゃったね」 私に腕枕をして横になってる美香が、感慨深げにそう呟いた。 「処女だったのに、無理させちゃってごめんね」 「大丈夫、最後はなんか気持ちよくなってたし。相性よかったのかもね」 先程までの、男女感覚の逆転の錯覚が尾を引いていて、普通に喋ってるはずなのにとても大きな違和感を覚える。 なんだか、それがとても可笑しい。 「……あたしの初恋の人の名前知ってる? 瀬戸崎拓馬っていうんだ」 それから更に暖かな沈黙が流れたあと、美香が囁く。 言葉の響きに、胸がおかしなくらいにドキドキする。 「それって……?」 「変だよね。写真の中で会ったことのない、5歳の男の子に対して初恋だなんて。しかもそれが遺影でさ。もう、絶対に叶わない恋だって決まりきっててさ」 ああ、なるほど。 彼女の言う『瀬戸崎拓馬』は、私ではなく、うちの仏壇にある『遺影』のことなのか。 女としての生活を始める前に撮影していた写真。私の少年時代の、唯一の痕跡。 あれは自分ではあるけど、同時に自分でもなくて、その言葉に寂しさを覚える。 そう思った瞬間、美香の次の言葉が耳に届いた。 「だからさ、どれだけあたしが嬉しかったか分かる? ……その人に直接会えて、しかも『好きだ』なんて言って貰えてさ」 混乱が止まらない。 美香の中では、瀬戸崎拓馬=私であって、今の私自身を『初恋の人』と認識して、同じ人間として見ている……そう受け取ってしまってもいいのだろうか。 でも……なら、今日のあれは嫌われるための行為じゃなかったのだろうか? 少し勇気を出して、声に出して確認してみる。 「変なことばっかり言うから、すっかり嫌われたと思ってた」 「ごめんなさいねえ、変な女で。でも、拓馬の喜ぶことばかりやってたと思うんだけどな」 「えっ?」 「ばれてないと思った? ゴスロリ着てみんなに見られてさ、でも凄い興奮してたよね?」 見抜かれていた。 家でショーツを脱いだときの、玄関で初めて風を感じたときの、道を歩いてパニエが大きく揺れたときの、バスのステップを上がったときの、繁華街で注目を浴びたときの、友人と何気ない会話を強いられるときの、薬局でコンドームを購入したときの羞恥心と、それと裏腹な性的な興奮が一気にまとめて背筋を駆け抜けて、全身が硬直する。 たぶん、顔は真っ赤を通り越して、なんだか泣き笑いのような変な状態になっていたる思う。そういえば化粧が崩れまくりでぐちゃくちゃな面相になっていることも思い出す。 「やっぱり変だよね? それっておかしいよね? 嫌われもしょうがないよね?」 色々な思いが交錯してわけがわからなくなって、そして尋ねる私の顔を、美香は暫くまじまじと見つめたあと、プッっと吹き出す。 「それを言うなら、それを見て興奮してたあたしのほうがずっと変態だよ。嫌いになったりとか絶対しない。大好きだよ、拓馬。──大好きだよ、『お姉ちゃん』」 まるで男性が愛する女性にするように、私の身体を抱き寄せて、静かな声で、でもきっぱりと宣言する美香の言葉を聴いて、私は満たされた思いに包まれてた。 「……あ。コンドーム使うの忘れてた」 「うげ。ほんとだ」 「危険日じゃないけど、安全ってわけでもない日だっけ」 「“彼氏”にソレ把握されてるのって変な気分だなあ」 「妊娠したら私が養うから、2人で育てよう。色々、迷惑かけてしまうけど」 「たぶん迷惑どころの騒ぎじゃないけど、それもいっか」 「まあ、次回からは忘れずに避妊するということで」 「次回またやること、期待していいんだ?」 「……ヨロシクオネガイシマス」
https://w.atwiki.jp/bdbwiki/pages/264.html
戸愚呂弟100% [編集] ステータス 戦闘力 体力 気力 攻撃 防御 行動間隔 270 222 秒 技リスト 技名 射程(鍛錬後) 消費(鍛錬後) 効果 備考 指弾 (?) 0(?) ガード不可攻撃 双腕剛掌 (?) 0(?) ガード不可攻撃
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/4015.html
――出会いはいつも、突然に。 最近、俺が読んだ雑誌の帯に書いてあった言葉だ。 出会いというものは、本当に予想もつかないところからやってくる。 自分が気構えていようがそうでなかろうが、来るものは来る。 俺もまた、これまでの短い人生の中で、何度かそういう経験をしてきた。 どちらかというと、俺は気構えていた方だと思う。 待ってるばかりじゃ、だめだ――というのは、俺の姉ちゃんの言葉。 こっちから飛び込んでいこう――というのは、俺の心掛けている事。 そんな風にして日々を過ごしていたから、かもしれない。 その日の出会いは、俺にとって全く予想もできなかったことで、それがやってきた場所も、これまたおかしな場所だった。 「……はぁ」 その日、俺は起きてからカーテンを開け、ため息をつくことになる。 この時期にしてはどこか薄暗い感じ。そして、さっきから揺れているガラス窓。 予想は、してたんだ、けど―― 「……これはだるい」 再びベッドにゴロンと横になり、俺は一人不平を漏らす。 今日が学校なら、まだ良かった。元々、雨は好きじゃないけど、学校に行くという目的さえあれば一日を乗り切ることは、まだ簡単になるからだ。 けど、休日の雨の日だと、そうはいかない。 まず、外に出たくなくなる。そして、外は言うまでもなく、家の中までジメジメしてやってられないんだ、これが。 「聡ー! ご飯よー!」 「……」 しかし、いつまでも不貞寝してるわけにもいかない。 せっかく母さんが朝ごはんを作ってくれたんだ。早く行かないとご飯が冷めてしまう。 ただでさえ今日一日を過ごすことが憂鬱なのに、のっけからこれじゃいけない。 「よっ……と」 ベッドから下りて、部屋のドアまで歩き、開ける。 廊下に出てから、ふと隣の部屋のドアが目に入った。 「……」 なんとなく、開けてみる。案の定、散らかっていて、俺の貸した漫画もところどころに散乱していて、ボロボロになった雑誌もあって―― 空っぽの、部屋。 「聡ー! 冷めちゃうわよー!」 「……分かったー」 母さんのその言葉でしっかりと目を覚まし、ドアを閉め、階段を駆け降りる――。 いや、別に大したことがあったわけじゃない。 さっきの言葉だとまるで姉ちゃんがもういないとか、そういう風にも捉えられるだろうけど、決してそんなことは無くって。 きっと今、姉ちゃんは、京都を絶賛修学旅行中だろう。 「聡ー! おみやげなんか欲しいかー?」 「いや、特になんも」 「なんだよ、淋しいやつだなー! いいぞ、ケチケチしないでなんでも言ってみろって!」 「旅行前だからってテンション高すぎだって」 「えー、姉の親心を分かってくれよー」 「姉ちゃん、せめて日本語くらいはちゃんとしようよ……」 そんなちぐはぐな、ちんぷんかんぷんなやり取りがあったのが昨日の朝。 玄関で靴を履きながら、姉ちゃんは傍目から見ても分かるくらいに、相当はしゃいでいた。 ドアの前で澪姉がそんな姉ちゃんを苦笑しながら見てるところも、見慣れた光景だ。 (……そういえば、昔から遠足前とか凄かったなあ) まだ姉ちゃんと同室で寝てた頃、遠足前夜に姉ちゃんがはしゃいで、そのせいで俺は全く眠れず、二人とも寝坊し、姉ちゃんと揃って学校までダッシュで向かったのも今となってはいい思い出だ(当時は本当に恨めしかった)。 「……おい、律! そろそろ行かないとまずいぞ!」 「うわっ、ホントだ! じゃ、じゃあな、聡!」 話しこんでるうちに随分と時間が経っていた(話の大部分は、姉ちゃんのテンションによって成り立っていた)。 「あ、ああ、行ってらっしゃい。それじゃ澪姉、姉ちゃんの面倒よろしくね」 「ちょっと待った、聡! それじゃまるで私が子どもみたいじゃ――」 「あー、もう! じゃあな、聡!」 姉ちゃんが何か言おうとするも、澪姉が先手を取って姉ちゃんを引きずって駅へと向かっていった。よく聞こえなかったけど、姉ちゃんは子どもだと思うな、俺は。 (元気にやってるかなあ……) 回想終了、今現在の雨の日に思考を戻す。 俺は母さんの作ってくれた朝ごはんを食べてから、食後のコーヒーを飲んでいる(姉ちゃんがいると、勝負を吹っかけてきて、紅茶派VSコーヒー派の熾烈な戦いが繰り広げられることもある。 その場合、大抵、ゲームで決着がつく)。 「……お姉ちゃんのことが、心配?」 コーヒーを啜っていると、母さんがそんなことを言ってきて、俺は面食らってしまう。 見ると、母さんは紅茶を飲みながら(母さんは紅茶派だけど、大人だから、戦いを仕掛けてくるようなことはしない)穏やかに微笑んでいる。その落ち着きっぷりは、いかにも大人の女性っぽくて、それを見るたび、いつも姉ちゃんのせわしなさっぷりが頭をよぎる。 「別に心配じゃないよ。ただ、姉ちゃん『子ども』っぽいからなー」 「ふふ、聡は大人なの?」 「まあ、姉ちゃんに比べれば、ね」 「大人にしては、随分と色の白いコーヒーがお好みなのね?」 「……そ、そういうのは無し!」 ひそかに気にしてることを、母さんはずばりと言ってくる。 くそ、早くブラックが飲めるようになってやる! 「……あー、暇だ~」 結局コーヒーを飲み終わると、本当に何もすることが無くなり、俺はリビングで横になる。窓から見える景色はさっきと変らず、灰色がかった、俺にとって陰鬱な感じを漂わせるものだった。 「聡は昔から雨の日が好きじゃないわね」 寝転んでると、母さんが優しさを含んだ口調でそう言った。 なるほど、たしかに俺は昔から雨の日がそんなに好きじゃなかったような気がする。 「私、なんで聡が雨の日が嫌いか心当たりあるのよ?」 「え、そんなのあるの?」 俺は全く覚えていない。そんなものがあるんだったら、教えてほしい。 「ええ。もう10年以上前のことになるかしら。私と律と聡でお風呂に入ったの。 その時、律がふざけて聡の顔に思いっきりシャワーを――」 「……もういいや、母さん。ありがとう」 頭が痛くなってきた。姉ちゃん……きっと関係ないだろうけど、恨むぞ? 「でも、そんな風にゴロゴロしてるのは年頃の男の子にとってあんまり良くないわね。 ……あ、そうだ!」 俺がなおも転がり続けてると、母さんが何か思いついたらしく、居間に向かった。なんだなんだ? 少しして、母さんが戻ってきた。その手には―― 「はい、これ」 バット。グローブ。そして、軟式野球ボール。 「……」 姉ちゃん、どうしよう? 俺には母さんのことが最近よく分からないんだ。 でも、姉ちゃんはこういう時々変な行動をとる母さんとよく話してるよね? だったら弟の俺にも何とかできるかな? 「母さん、今の天気、分かる?」 「察しが悪いわよ、聡。まだまだ、子どもね」 「予想外の反撃!?」 母さんはそんな俺のリアクションを無視し、一枚のチラシを取りだした。 そしてそれを見て、頷くと、俺に手渡した。 「なになに……『バッティングセンター、OPEN!』あれ、しかもここって……うちから近 い?」 「そういうこと。健全な男子中学生たるもの、運動すべきじゃない?」 得意げにする母さんを見て、俺は「なるほど」と思った。 たしかに運動するっていうのは、いいアイデアだ。俺も(姉ちゃんほどではないにせよ) 運動はそこそこ得意だ。近くにバッティングセンターがあるのなら、そこで思いっきりバットを振るうのも憂さ晴らしになるかもしれない。とはいえ―― 「これ随分と昔、小学生の頃、俺たちが使ってたやつじゃん。これでボールを打てっていうの?」 とはいえ、この野球セットを使っていたのは主に姉ちゃんの方だ。 今でこそしなくなったものの、小学生の頃は、男子に交じってサッカーだったり野球だったりしていたものだ。ちなみに、当時の姉ちゃんの運動神経は男子顔負けだった、らしい(その光景を遠巻きに眺めていた澪姉によれば、だけど)。 「なに言ってるの、聡。私がこれを出した本当の意味に気づかないのかしら?」 「……へ?」 ぽかんとする俺に向かって、母さんはご満悦といった表情で―― 「そのまま『野球』って言うのもなんだから、出してみたかっただけに決まってるじゃない」 「……」 ――ウイーン ――ガシャッ! ――ビュン! ――カキン! とりあえず、母さんの提案に従ってバッティングセンターに来てみた。 最初こそ少し不安だったものの、野球は昔やったことがあるスポーツだったので(実際にクラブチームとかに入ってたわけじゃないけど)、意外とすんなり勘が戻ってきた。 (フォームとか、ちゃんと沁み込んでんだなあ……) 自分の身体にしみじみと感心しながら、打ち続ける。せっかく来たんだから、ホームランを目指そう、などと思っていると―― 「えいっ……えいっ!」 どこか高い声が聞こえてきて、俺はちょっと驚く。 隣の親子連れの人を挟んで、その声のした方を見てみると、予想通りと言うべきか、そこには女の人がいた。 そりゃもちろん、バッティングセンターだってレジャー施設。女の人がいたって全然不思議じゃない。 でも、やっぱり男の人が主に来る場所だろうなあ、という先入観があった。 (ああ……フォームがなってない) ボールを打つ合間に、やっぱり少し気になるので、女の子の方を見ていた。 タイミングも揃ってないし、バットも重そうだ。さっきからほぼ全て空振りと言う有様で、打ててもせいぜいボテボテのゴロくらい。 俺が教えてあげられたらな、とちょっと残念に思った。 「――いいかい、ここをこうして……」 すると、隣の親子連れのお父さんが、小さな男の子にバッティングフォームを教えてあげていた。 昔、俺もあんな風に教えられたのかなあ、とどこか感慨に浸りながら、それでも意識はボールに向けて、打ち取っていく。 もう残り5球程度、というところで―― ――パンパカパーン! 「……えっ?」 思わず声を漏らしてしまった。音のした方を見ると、そこには「ホームラン」と書かれた的があった。ボールを打ちながら、どうやら誰かが当てたらしい。凄いな、なかなか難しいと思ってたのに。 一体だれが当てたんだろうなあ……と思っていると。 「……やった!」 ガッツポーズをしてる件の女の子。いやいや、ちょっと待て! (ど、どうしていきなりホームランなんて……さっきまでの様子じゃ絶対無理だろ!?) そのせいでボーっとしてしまい、次の球を逃してしまう。 残り、3球―― (……) 落ち着け、聡。さっきまで素人同然だった女の子に取られたくらいで、慌てるな。 俺は「大人」、俺は「大人」――こんなことで慌てふためいてるうちは、「子ども」だ! 続く1球目――ヒット。どうやら、このマシーン、高めが多いらしい。 2球目――ゴロ。低めだと、ヒットさせにくいのかもしれない。 そして、最後のボールが飛んできた。その球速と、それまでの手ごたえから、確信する。 次で、必ず――! ――カッキ―ン! バットがボールの芯をしっかりととらえる。ボールは高く、高く飛んでいきそして―― ――パンパカパーン! さっきと同じ音がセンター全体に鳴り響く。 「……よっしゃ!」 俺はなんとも言えぬ達成感を味わいながら、自然と体はガッツポーズを取っていた。 こういうところでホームランを取ったら、もしかして景品をくれたりするんじゃないか? こいつは、楽しみだ! ※ 「わー、凄い! あの男の子も取ったみたいだよ!」 「うわ、ホントだ。ホームラン2人目って……どうなってるの?」 「凄い人もいるもんね――って、あれ?」 「え、どうしたの?」 「いや、あの子――ひょっとして」 ※ 「おめでとーございます!」 景品引き換え所でホームランの暁にもらえたのは、でかい亀だった。 布製の。 「……」 意外とずっしりしたその亀を抱えながら、俺はこれから取るべき行動について考えた。 姉ちゃんにあげよう。そうしよう。 「欲しくねーし!」とか言いながらもらってくれるはずさ……きっと。 俺が押しつけたものを姉ちゃんが喜んでくれれば……という目論見を立てる俺。 「……はぁ」 俺がつい、ため息をついた、次の瞬間―― 「なーに、ため息ついてんの?」 後ろから肩をポンっと叩かれた。亀のことを考えていて、完全に力を抜いていた俺は―― 「うわぁっ!」 本当に驚いた。 景品の亀を抱えながら、跳び上がりそうになる。 だ、誰だ!? 別にこの亀にやましいところがあったわけじゃないぞ!? 「相変わらずオーバーだなあ」 その後、少し呆れたようなその口調を耳にして、俺は「あれっ?」と思った。 そのままほんの2秒くらい静止して、記憶とその声を照らし合わせ、そして―― 「じゅ、純さん?」 「やっ、聡くん、久しぶり。元気してた?」 振り向くとそこにいたのは、俺の知り合いだった。 このヘアースタイル、そして、この頭のボサボサ具合は―― 「……聡くん、失礼なこと考えてない?」 「いえ、大丈夫です。今日は雨ですもんね」 「それ、フォローなの?」 「こんにちは、純さん」 「スルー!?」 ガーンといった風な純さん。 俺もオーバーだったけど、純さんは俺に勝るとも劣らないだろう。 ……というか、いいのか? 中学生と高校生が同じようなレベルで? この人は鈴木純さん。俺の友達のお姉さんだ。 「……ところで、今日は――その――俊、くんはどうしてるんですか?」 俊、というのはその友達の名前だ。 鈴木俊。純さんの弟である。 顔立ちはそこそこ似てるものの、性格は結構異なっている。 「あー、わかんないな。私、昨日、友達の家に泊まってたから」 「そうですか……友達、っていいますと」 ちらりと後ろを見やる。すると、そこには、二人の女の子がいた。 「こんにちは」 ポニーテールの人がにこやかに挨拶してくれる。 「……こ、こんにちは」 もう一人のツインテールの人は、若干緊張気味だけど、挨拶してくれる。 俺も二人に挨拶をして、少し考える。 なるほど、純さんと話してて気付かなかったけど、ポニーテールの人はどうやらさっきホームランを打った人らしい。 「さっきの、おめでとうございます」と言ったら、「ありがとう」と最高のスマイル付きで返事をしてくれた(これだけで、相当いい人だと分かる)。 「――そういうわけで、この子は私の弟の友達で、聡くん、っていうんだ」 場所を変えて、ちょっとした休憩所。 そこでテーブルを囲み、ジュースを飲みながら、純さんが改めて俺を紹介してくれた(何が、「そういうわけで」なのかはいまいちよくわからないけど、純さんだから仕方ない)。 「へぇー、そうなんだー」 「純、弟くんいたんだ……なんか意外」 ポニーテールの人――平沢憂さんがそう相槌を打ち、ツインテールの人――中野梓さんが 少し驚いたような声を出した。 二人の名前は、ここに来るまでの間、純さんが教えてくれたのだ。 「ふふふ、梓ー? 私、お姉さんなんだよ?」 「そうなんだ……弟くん、大変そうだね」 「私が世話されてるの!?」 ……純さんって誰からもこんな感じの扱いなのか。 いや、でも、ここ一番のイニシアチブの取り方? っていうのは上手いんだよなあ。 特にそれは、パーティーゲームで遺憾なく発揮される(大抵、俺と鈴木がやってる所に乱入してくるわけだけど)。 それから少し経ち(その間、主に話してたのは純さんと俺で、二人も時々会話に加わってくれていた)その場の雰囲気も最初に比べたら段々と落ちついてきた辺りで―― 「あのさ……」 憂さん(さっき「平沢さん」と言ったら、「名前でいいよ」と言ってくれた)がそう切り出してきた。その目の先には……俺? 「さっきから気になってたんだけど……聡くんの名字ってなんなのかなって」 憂さんはそう言って、微笑む。 なるほど、たしかに、気になるかもしれない。やっぱり、名字と名前揃ってこそ、かもしれないし。 見ると、梓さん(これもまた、「名前でいい」だそうで)も少し気になっていたらしく、頷いている。 「あー、それ私も聞きたかったー!」 「……あれ、純さん知りませんでしたっけ?」 「知らなかったよ、全然全く」 けろりと言い切る純さんにため息をついて(純さんらしいけど)、その場の全員に向かって言う。 「俺の名字は、田井中です。田井中聡って言うんです」 なぜか、空気が静まり返った。そして、これまた何故か3人が真顔になっている。 なんだろう、俺なんか悪いことしたかな? いや、でも静まったとはいえ、冷たいってわけじゃないし……うーん? 「……あ、あのさ、聡くん?」 少し長い沈黙の後で、俺に話しかけてきたのは――梓さんだった。 見回すと、どうやらこの三人の中で一番驚いてるらしいのが窺える。 「もしかしてさ……お姉さんとか、いる?」 驚きのためか、途切れ途切れになりながら、梓さんが俺に問いかける。 俺はというと、「なんでそんなことを訊くんだ?」と疑問に思った。 いや別に、応えることに抵抗は全く無いけど―― 「……いますよ? でもそれが一体――」 「お姉さんの名前は?」 次に訊いてきたのは、憂さんだ。梓さんと同じく、結構戸惑っているように見える。 雰囲気がただならぬものに(別に険悪ってわけじゃないけど)なってきてることを察知した俺は即座にその質問に―― 「俺の姉ちゃ――いや、姉は、田井中律、っていいます」 応えると、再びの沈黙。 居心地は悪いわけじゃないけど、少し落ち着かないそんな時間だった。 その時間を終わらせたのは―― 「……っはははは!」 純さんの笑い声、だった。 何がおかしいのか、本当に心の底から楽しそうに、笑っていた。 純さんの声を皮切りに、他の二人も笑いだす。 「さ、聡くんが、まさか……律先輩の弟って……!」 いまだ笑いながら、純さんが俺に向かって言う。 なにがそんなにおかしいんだろう――と訝っていた俺は、ふと純さんの言葉を反芻し、 「ん?」と引っかかった。 律――先輩? 「いや、ごめんね、聡くん。ちょっとびっくりしちゃった」 純さんの言葉に戸惑っていた俺に声をかけてきたのは、梓さんだった。 さっきまでの緊張気味の表情はどこへやら、口元が綻んでいる。 「聡くんのお姉さんがまさか、あの……律先輩――って!」 言い終わる前に、また笑いだす。 二人が笑うにつれて、俺の戸惑いは増していく。 「――えっとね、聡くん? 実はね」 その場で一番先に落ち着いたらしい憂さんが、俺に助け船を出してくれた。 なんとなく予想はついていたものの、どことなく実感がわきにくい、その事実は―― 「聡くんのお姉さんの律さんは、私たちの学校の軽音部の部長さんなんだよ」 憂さんの口からはっきりと語られた。 「いやー、世間は狭いねえ」 ようやく純さんと梓さんが落ち着き、場の雰囲気が和やかになったところで、純さんがそう言った。 「こっちこそ驚きましたよ。まさかあの姉ちゃんが……」 この人たちと知り合いだなんて、想像もつかなかった。 姉ちゃん――田井中律は、この人たちと同じ、桜ヶ丘高校の軽音部の部長だった。 もちろん姉ちゃんが「どこの高校か」とか「どこの部か」とかは知っていたものの、この人たちと面識があるとは全く予想もつかなかった。 「……でも私、律先輩の家にお邪魔したことあるけど、聡くんにあったこと無かったよね?」 それまで少し考え込むそぶりを見せていた梓さんが疑問を口にする。 たしかにそれは、俺も思っていたことだ。 「分かりませんが、もしかしたら姉ちゃんが関係してるのかもしれませんね。 けど、俺たちは間違いなく会ったことは無い、と思います」 「そっか、そうだよね」 とりあえずその場はそれで収まったけど、疑問は残ってしまった。 やっぱりこの件については頼りになりそうな人にあたるしかないな。 「それで、聡くんは律先輩とどんな感じなの?」 梓さんと俺のやり取りが終わるやいなや、純さんが笑いながら訊いてきた。 ちなみにその笑いは「くすくす」というようなものではなく(まず純さんにそんな笑い方は似合わないと思う)「にやにや」という感じだった。 「ど、どんな感じって……普通の姉弟ですよ、ホントに」 「『普通の』じゃ答えになってないよー? ほら、言ってごらんって」 純さんがしつこく訊いてくる。 見回すと、他の二人もどこか興味がありそうだった。 「じゅ、純さんはどうなんですか!? 純さんにだって弟が――」 「私は俊のこと、大好きだよ? 今更なに言ってんの?」 いまだにやにや笑いを崩さない純さんが、何のためらいもなくそう言った。 くっ、そういえば、純さんの家にお邪魔したときの二人は、相当仲良しだった――! 鈴木も照れながら、嬉しそうだったし。 「ほらほら、次は聡くんの番だよー? 言いなさい!」 純さんに一本取られて(そこで純さんが少しでも戸惑ってくれたら、うやむやにできたかもしれないのに……)俺は仕方なく話し始める。 「俺は別に、姉ちゃんのこと――嫌いじゃありませんよ。姉弟仲も悪くない、と思いますし。ただ、ことあるごとに、俺の部屋から漫画やゲームを借りていくのはやめてほしいですね。ただでさえ散らかってる部屋が、余計に酷いことになるし……今日の朝だってそうです。いつもその掃除を手伝わされる俺の身にもなって――」 「聡くん、律さんのこと、好きなんだね」 俺がまくし立てているところで、誰かがそんなことを言った。 「誰だ?」と探すと、憂さんがなんの邪気も無く微笑んでいるのを見つける。 顔がかっと赤くなるのを感じた。 「な、なんでそうなるんですか――!」 「だって、好きじゃなかったら、そんなたくさん話せないもん。『嫌いじゃない』っていうのは、裏を返せば、『好き』って風にも取れるし。私にもお姉ちゃんいて、大好きだから、聡くんの気持ちがなんとなくわかっちゃうんだ」 最後の方は少し照れ笑いを浮かべながら、憂さんが言う。 その言葉を聞き、何故か純さんと梓さんが呆れた様子を見せる。 なにやら、裏がありそうだ……けど、今はそれどころじゃない! 「姉ちゃんにはいつも困らされてますってば! だ、だから、別に『好き』とか『嫌い』とかそういうのは――!」 「聡くん、顔赤いよ?」 くすくすと笑いながら(純さんとは違う笑い方だ)憂さんが楽しそうに言う。 俺がどんなに抗議しようとしても、憂さんの邪気のない微笑みと泰然とした様子には届かない。 まるで澪姉を相手にしてるような気もしたけど、憂さんにはお姉さんがいるらしく、同じような境遇だからだろう、俺はこの人に敵わないと実感させられた。 「……ねえ、お家での律先輩ってどんな感じなの?」 俺が顔を赤くして黙りこんでいると(純さんはからかってくるわ、憂さんは何も言わずに笑いかけてくるわで、踏んだり蹴ったりだ)、今度は梓さんが訊いてきた。 「いや、さっき言った通り、ホントがさつですよ? 繊細なところとかも――あるのかもしれませんけど、それは普段の行動に隠されて、ほとんど見えません」 「……学校と家とで、変わらないんだ、ふーん」 まるで、「唯先輩」みたいだなあ、と梓さんがどこか呆れた様子を見せると、憂さんが笑みを深くした。それを見て、梓さんはその表情に呆れをさらに深くにじませ、純さんも小さく苦笑する。 ……このグループの人間関係を垣間見た、ような気がする。 「じゃあ、またね!」 「……ばいばい」 憂さんと梓さんが去り際に挨拶をしてくれたので、俺は手を振って、「さよなら!」と声をかける。純さんもそんな二人ににこやかに手を振った。 二人の姿が見えなくなると、純さんと俺は歩き始める。 「……しかし、律先輩と聡くんが、ねえ」 歩きながら、どこか感慨に浸った様子の純さん。 そっか、やっぱりそうしみじみとするよな。今まで遊びに来てたのが、先輩の弟なんだから。 でも、純さんもこんな表情をすることがあるんだな。少し誤解してたかも――。 「……道理で聡くんも背が小さいわけだ」 「純さんへの見方を少しでも変えようと思った俺が馬鹿でした」 「えっ、なに、いきなり!? 気付かないうちに、私、評価されてたの!?」 「知りません、自分の胸に訊いてみてください」 相変わらずオーバーな純さんには、やっぱりしみじみなんて言葉は似合わなかった。 「……まあ、それはいいとして。律先輩のこと、大事にしなよ?」 それから少し歩き、その間に落ち着いたらしい純さんが、そう言った。 俺はふと純さんの顔を見る。純さんはどこか穏やかな優しさを見せている、ような気がした。 「私、俊のこと大好きだってさっき言ったよね? 私ね、そう言える自分が少し好きなんだ。で、そんなこと言ってると、『ああ、やっぱり姉弟っていいな』って思うんだ」 純さんがそう続け、俺と目を合わせてくる。 圧迫されてるわけじゃないけど、どこか目を反らせられない雰囲気。 「だからさ――律先輩とずっと仲良くするんだよ?」 そう言うと、「じゃあね!」と言って、純さんは方向を変えて、走って行った。 それを見て、分かれ道に着いたことを知る。 挨拶を返す暇もなく、俺は純さんの後ろ姿を見つめ続けていた。 その後、俺は自分の家へ帰ろうと思ったものの、ふと思うところがあって、最寄駅へと向かった。 そういえば、今日だ。せっかくだから―― 「――なあ、律。あれって、もしかして」 「なんだよ、澪、いきなり――って、あっ!」 駅に着いた俺を二人が見つけたらしい。 たくさんの荷物を持っていることが窺えた。 俺は小さく手を振って、「おかえり」と声を出す。 「聡、どうしたんだ、用事でもあったのか?」 「家で待ってるんじゃなかったっけ? どうして、ここに――」 二人の質問には応えず、俺は何も言わずに手を差し出す。 何かものを掴む時のポーズ。 それを見て、二人は顔を見合わせて、笑い合い―― 「……聡、ありがとう」 「さっすが、私の弟!」 荷物を、俺の手に掛けてくれた――。 ここから、後日談。 その日は何となく切り出しにくかった、「出会い」の話を翌日の登校中に二人に訊いてみた。 二人はその報告を聞き、やっぱり驚いた。 けど、最後にはお互い笑い合って――それこそ昨日の三人組のように――和やかな空気になった。 「――そういえばさ、姉ちゃん?」 俺は二人が落ち着いたのを見計らって、そう切り出す。 「ん、どした、聡?」 「いや、部活の人とか家に呼んだことあるんだよね? なんでいつも俺がいない時だったの?」 ぴしっと硬直する姉ちゃん。 そして、一気に顔を赤らめる。 「あー、それはな、聡?」 「や、やめろ、澪! その先は――!」 わめく姉ちゃんを無視して、澪姉は答えを教えてくれた。 「恥ずかしかっただけだ。こいつ、お前と仲良いだろ? だから、みんなが来た後で、からかわれるのが嫌だったんだよ」 「――――ッ!」 苦笑を浮かべる澪姉と滅茶苦茶恥ずかしそうな姉ちゃん。 二人の表情を見て、俺はなんとなく理解した。 なるほど、昨日の梓さんもなんだかんだで結構姉ちゃんのことをからかっていそうだった。 あの人が、姉ちゃんと俺を一緒に見たら、きっと大笑いするだろう。 その時、あの人は、憂さんみたいなくすくす」笑いをするのか、純さんみたいに「にやにや」笑うのか、俺には分からないけど。 「――まあ、聡にもバレちゃったことだし、もういいんじゃないか、律? 今度、みんなで――」 「み、澪! まだ、私には心の準備が――!」 いつもとは少し違う二人の掛け合いを見ながら、俺は昨日の「出会い」を思い起こす。 きっとこれからも、たくさんの「出会い」をしていくんだろう。 その全てが素晴らしいものとは限らないけど―― こんな風に楽しくさせてくれる「出会い」なら大歓迎だ―― 第4話「出会い!」おしまい 5
https://w.atwiki.jp/humanworld2/pages/141.html
エルフの奴隷がまだ見ぬ世界求める。
https://w.atwiki.jp/fullvoice/pages/221.html
【登録タグ 削除】 姉弟でドラクエ8フルボイスの旅 【元ネタ】ドラゴンクエスト8 【作者名】ポポン 【完成度】未完 【動画数】 【part1へのリンク】http //www.nicovideo.jp/watch/sm8921772 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/16112062 【作品の傾向】 【備考】 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/bdbwiki/pages/266.html
戸愚呂弟750% [編集] ステータス 戦闘力 体力 気力 攻撃 防御 行動間隔 310 157 秒 技リスト 技名 射程(鍛錬後) 消費(鍛錬後) 効果 備考 指弾 (?) 0(?) ガード不可攻撃 双腕剛掌 (?) 0(?) ガード不可攻撃
https://w.atwiki.jp/yasuha/pages/154.html
泰葉が1・8弟いっ平独演会にゲスト出演 11月20日9時47分配信 日刊スポーツ 歌手泰葉(47)が、来年3月に2代目林家三平を襲名する弟の林家いっ平(37)の、いっ平としては最後となる独演会「ありがとう、いっ平!」(来年1月8日、東京・新宿の紀伊国屋ホール)にスペシャルゲストで共演する。 泰葉は今夏から実家の海老名家に勘当された状態で、いっ平の三平襲名に向けたイベントや襲名披露パティーなどには参加しない意向を明らかにしていた。しかし、今回の独演会は1年前から泰葉を中心に企画が進められていたこともあって、予定通り行い、泰葉もスペシャルゲストとして出演することになった。トークだけでの登場となるか、新曲「お陽様よほほえんで」を歌うかは検討中だが、泰葉といっ平のツーショットは一連の騒動後初めてとなる。 泰葉が1・8弟いっ平独演会にゲスト出演(Yahoo!ヘッドライン(日刊スポーツ)) http //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081120-00000009-nks-ent タグ:いっ平 スペシャルゲスト 海老名家 独演会 total view count - today s view count -
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/3142.html
【ミリマス】志保は弟に助言を与えたい 執筆開始日時 2019/01/19 元スレURL https //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1547908951/ 概要 === 北沢陸、五歳。 少年は冷蔵庫からキンキンのヤクルト容器を取り出すと、 憂いた手付きで蓋を開け、溜息と一緒に乳酸菌を胃袋の中へ納め入れた。 そして小さくげっぷ、ゴミはゴミ箱へ。 肩から外す鞄は彼が保育園のお世話になっていることを周囲へ示す証である。 その一連の様子を姉は見ていた。 北沢志保、十四歳。 彼女は買い物袋の中身を冷蔵庫へと移しながら、 この愛しき弟が何か重大な悩みを抱えている事実にそれとなく気がつき始めていた。 タグ ^北沢志保 ^北沢陸 まとめサイト アイマスSSまとめサイト 456P えすえすゲー速報 えすえすログ エレファント速報 おかしくねーしSSまとめ プロデューサーさんっ!SSですよ、SS! ポチッとSS!! SSまとめ ホライゾン SSでレッツゴー SSびより SSマンション SS 森きのこ! YomiCom wiki内他頁検索用 ほのぼの コメディ ミリオンライブ 作者◆Xz5sQ/W/66氏 北沢志保